赤飯(せきはん)色:小豆色 JIS 古来より赤という色は魔除けや縁起に関わる色でした。赤い食べ物であるお赤飯もうるち米が小豆の色でほんのり赤く染まっています。小豆が日本に渡来したのは奈良時代以前のことだそうだが, 染料の色名に小豆色が使われるようになったのは, ずっと後のことで, おそらく近世の色名だろう。今ではお祭りなどハレの日やコンビニのおにぎりなどでも一年中食べられるようになりましたが, もとは斎忌の始めと終わりを示す食べ物であったのだが, しだいにハレの時の食べ物になり, もっぱら祝儀の際に用いられるようになったとのこと。引用文献へ行く12Sep2017あかたべもの
檸檬(れもん)色:レモンイエロー JIS 檸檬の季語は爽やかな黄色のため夏を想像しますが, 実際は秋です。16世紀頃のレモンの色見本をここに示したら, 今の人々には違う実の色と思われてしまうだろう。黄色よりクリーム色に寄っている。現在のカリフォルニアレモンの鮮やかな黄色に憧れている人には, とてもレモンの色とは思えないだろう。1875年に緑みのあるクロームイエローの絵の具が作られ, これにクロームレモン(chrome lemon)という色がつけられた。これが現代のレモンイエローの色。05Sep2017きたべもの
早桃(さもも)色名:ピーチ JIS日本語の「桃色」が花の色から名づけられたピンクの色名なのに, 英語のピーチは桃の果実の色からとられた薄いオレンジの色名である。フランス語のペッシュ(peche)も同じである。どちらも果実の表皮というよりは果肉のような色をしている。 引用文献ページへ日本で桃の実は秋の季語,しかし毎年食べているのは夏のような気がしませんか。なんでも六月頃から夏にかけて食べる桃の事を早桃(さもも)というそうです。確かに、秋のものに比べて色も白っぽく少し歯ごたえがありますよね。01Aug2017オレンジたべもの