色:錆色 JIS
街を歩いていると時折小石が地面に埋め込まれているのを目にします。コンクリートが乾かないうちに表面を洗い流すことで小石を露出させる事から「洗い出し」と呼ばれています。ユニットバスが主流になる以前は, 洗い場に玉砂利を使用しているも多々家ありました。暑い夏は夜でも砂利が熱を持ち, 冬は針で刺すように冷たい足の裏の感触は, 昭和の懐かしさを思い出させてくれます。
玉砂利の色分類には黄系, 黒系などの他に錆(さび)系というものがあります。上記の写真も錆系に分類されます。
錆色, 一名, 鉄錆色というように , 本来は赤錆色と同様, 酸化して錆の出た鉄の色の形容である。赤錆色は近代になってつくられた色名だが, ただの錆色は中世から用いられてきた伝統色名の一つである。しかし, これも顔料名のような技術的な色名ではなく, どちらかといえば文学的色名に近い。鉄錆色のような色一般を表す色名で, 英語のアイアンブラウン(iron brown)のような酸化鉄顔料を表す具体的な色名ではない。そのために, 金星になると「さび」は錆そのものの色ではなく寂の美意識を表す修飾語として使われることになったといえる。
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